[世界難民の日]京都のNPO コロナ禍における南スーダン難民へ感染予防のための石鹸や手洗い設備など緊急支援を実施

認定NPO法人テラ・ルネッサンス(事務局:京都市下京区、理事長:小川真吾)は、アフリカのウガンダ共和国に逃れ生活している南スーダン難民へコロナ禍における緊急支援を実施。食料など生活必需品の提供だけでなく、感染予防のための石鹸配布や手洗い設備などを整備した。

南スーダンでは、2016年以降に紛争が激化し約150万人の難民が発生。このうち約90万人の難民が隣国ウガンダに逃れ、現在も困窮した生活を送っている。2017年以降、テラ・ルネッサンスではウガンダ北部にある難民居住区において、最貧困の状態にある難民などを対象に、食料や衛生用品など緊急物資の支援をはじめ、木工大工など職業訓練の提供による自立を目指した支援をサポートしてきた。 

 2020年に発生した新型コロナウイルスの影響を受け、南スーダン難民はさらなる困難に直面している。もともと現地では公衆衛生や医療体制が脆弱であるため、今後の感染拡大による医療崩壊が強く懸念される。

これらのことから、テラ・ルネッサンスでは日本国内で寄付を呼びかけ、約35,000人が滞在する南スーダン難民居住区で緊急支援を開始した。現時点で、600箇所に手洗い設備を設置し、石鹸12,000個、マスク8,000枚などの衛生用品を提供。同時に手洗い啓発チラシ・ポスター8,000枚を配布・掲示している。さらに、高齢者や障害者など最も脆弱な難民世帯約2,000名への食料・衛生用品の戸別配布を完了した。(6月現在の進捗)

 ウガンダに残り緊急支援に奔走する理事長の小川は、次のように想いを語る。 

 「感染拡大を防ぐとともに、最低限の生活を維持するための支援が難民の人々の命を守るために重要。日本国内も大変な状況のなかで、たくさん方々からご支援いただけたことが本当に嬉しい。緊急支援は2020年12月まで継続する予定のため、引き続き関心を寄せてほしい。」

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